供物(くもつ)とは?供花との違いやマナー、贈り方を解説
2025/02/26
供物(くもつ)とは?供花との違いやマナー、贈り方を解説
葬儀や法要の場で目にする「供物(くもつ)」は、故人を弔うための大切なお供え物です。しかし、供物と供花の違い、どのような品を選ぶべきか、贈る際のマナーなどについて詳しく知っている方は少ないかもしれません。本記事では、供物の意味や種類、供花との違い、正しい贈り方について詳しく解説します。
1. 供物(くもつ)とは?
供物とは、仏壇や祭壇に供える品物のことで、故人の冥福を祈るために遺族や参列者が用意するものです。宗教や地域によって内容が異なりますが、一般的には以下のようなものが供物として用いられます。
- 仏教:果物、菓子、線香、ろうそく、乾物など
- 神道:お酒、米、塩、魚、果物
- キリスト教:基本的に供物の習慣はなく、供花(生花)を贈ることが一般的
供物は、故人を偲ぶだけでなく、遺族の気持ちを慰めるためのものでもあります。そのため、選ぶ際には、故人や遺族への気遣いを大切にすることが重要です。
2. 供物と供花の違い
供物と似たものに「供花(きょうか)」がありますが、これらには明確な違いがあります。
項目 | 供物(くもつ) | 供花(きょうか) |
---|---|---|
目的 | 故人の冥福を祈るためのお供え物 | 祭壇や故人の遺影の周りに飾る花 |
主な品 | 果物、菓子、線香、ろうそく、飲み物 | 菊、ユリ、カーネーションなどの生花 |
贈る際の表書き | 「御供」「御霊前」「御仏前」 | 「御供花」 |
供花は故人の霊を慰めるための生花であり、葬儀や法要の際に飾られます。一方、供物は仏前や神前に供える品物で、食べ物や日用品が多いという違いがあります。
3. 供物を贈る際のマナー
供物を贈る際には、いくつかのマナーを守ることが大切です。
- 表書き:仏教では「御霊前」や「御供」、神道では「御霊前」、キリスト教では「御花料」と書くのが一般的。
- 渡すタイミング:葬儀や法要の際に遺族に直接手渡しし、「御仏前にお供えください」と一言添える。
- 包装:紙袋や風呂敷に包み、渡す際には包装を外して供物だけを手渡す。
- 避けるべき品物:肉や魚などの殺生を連想させるもの、生ものや香りの強いものは避ける。
4. 法要・お盆・お彼岸における供物
供物は葬儀だけでなく、法要やお盆、お彼岸などの行事でも供えられます。
法要での供物
四十九日や一周忌などの法要では、果物やお菓子の詰め合わせ、線香・ろうそくのセットなどがよく選ばれます。
お盆の供物
お盆では、故人の霊を迎えるために「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれるキュウリやナスで作った馬を供える風習があります。また、素麺や果物、お菓子が一般的な供物です。
お彼岸の供物
春・秋のお彼岸では、「ぼたもち」や「おはぎ」が供えられます。これらは小豆の赤色が魔除けの意味を持つとされています。
5. 供物の送り方
供物は直接持参するのが基本ですが、遠方の場合は宅配を利用することも可能です。以下の点に注意して送りましょう。
- 送り先の確認:葬儀場・自宅・寺院など、どこに送るか事前に確認する。
- 配送日時の指定:法要やお盆の前日までに到着するよう手配する。
- メッセージカード:簡単な弔意のメッセージを添えると丁寧な印象になる。
まとめ
供物は、故人の冥福を祈り、遺族の心を慰める大切な贈り物です。供物と供花の違いを理解し、適切な品を選ぶことが重要です。また、宗教や地域の習慣を尊重し、正しいマナーで供えることで、より心のこもった弔意を示すことができます。
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